2015年2月7日土曜日

<活動報告>2015.01.24 そもそも+「実習生と保育士」

いつもは、「遊び」をテーマにディスカッションをしている、そもそも+。
今回は、少し趣を変えて、「実習生」をテーマに行いました。

題名が「実習生と保育士」ということもあり、様々な立場の方々が
参加してくださいました。

・養成校の先生
・保育をフィールドに活躍するジャーナリストさん、ライターさん。
・園長先生
・現場の保育士
そして、 ・実習を終えた大学生。

いつもなら、子どもの姿から、「遊びの意味」を探り、
本来の「遊び」のあり方や改善策を考えますが、
今回は、様々な立場・視点から、実習生の姿を捉えながら、
実習の意味やあり方を考え、そこから、実習生をどう支え、育てて、
いい実習にしていくのか。

そんなことを話し合いました。



<実習の姿>

○学生さんからは、
・日誌が大変。  
・間違えるのが怖い。  
・やらなきゃ、ばかりで楽しめていない。
・緊張していて自分がだせない。人の目が気になる。
と、ネガティブな意見が大半でした。

○養成校からは
・巡回指導に行った時の園長や主任の反応、反対に実習生の反応が気になる。
・受け入れ園の職員に余裕が必要。  
・土産や受け入れてもらうまでのやり取りに気を使うのが大変。
と、かなり現実的な課題が。

○保育士からは
・初心にかえる。自分の保育のふりかえりになる。    
・共に学び合う。教えながら教えてもらう。
・「知らない」のが当たり前。
と、前向きな意見もたくさん。

しかし、現実問題、現場では多くの課題があるのが
浮き彫りになりました。

そして、
<チームで考えた改善策>として
・保育士の意識の改善。
・こどもと遊べる時間をたっぷり取る。
・ゆっくりと指導できる時間と気持ちの確保。  
・怖いというイメージをもたせない。
・聞きやすい、話しやすい、雰囲気作り。    
・学んで欲しいという圧をかけない。
・園と養成校の連携を深める。         
・未来の仲間という意識を持つ。
・日誌の負担を軽くする。(タイムテーブルではなく、こどもや保育士を観察、分析する日誌案)




など、多くの意見が出されました。

最後には、グループ別の発表に加えて、
各所属別の話し合いの場もつくりました。

印象的だった、学生さんからの意見を最後に
ご紹介します。

○学生さんから  ~自分が保育士になったら~
  ・評価を気にしないで色んな事をやってみてね、と言える先生になりたい。
  ・実習に来ることがwelcomeな先生になりたい。
  ・楽しかった、もっといたいと思える実習にしてあげたい。
  ・質問しやすい雰囲気を作りたい。   
  ・小さなことでもほめてあげたい。
  ・自分の意見を押し付けない先生になりたい。


実習生を「次世代の保育を担う、未来の仲間」として、
保育士も養成校も、そして子どもたちも笑顔で
実習生を迎え入れる、そんな実習をみんなで作り上げていきたいな
と感じた、とても意義深い一日でした。

多くの立場から、「実習」を語る。
いい場ができた気がします。
参加者の皆さん、ありがとうございました。


Written by Gacha

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