今回は、少し趣を変えて、「実習生」をテーマに行いました。
題名が「実習生と保育士」ということもあり、様々な立場の方々が
参加してくださいました。
・養成校の先生
・保育をフィールドに活躍するジャーナリストさん、ライターさん。
・園長先生
・現場の保育士
そして、 ・実習を終えた大学生。
いつもなら、子どもの姿から、「遊びの意味」を探り、
本来の「遊び」のあり方や改善策を考えますが、
今回は、様々な立場・視点から、実習生の姿を捉えながら、
実習の意味やあり方を考え、そこから、実習生をどう支え、育てて、
いい実習にしていくのか。
そんなことを話し合いました。
<実習の姿>
○学生さんからは、
・日誌が大変。
・間違えるのが怖い。
・やらなきゃ、ばかりで楽しめていない。
・緊張していて自分がだせない。人の目が気になる。
と、ネガティブな意見が大半でした。
○養成校からは
・巡回指導に行った時の園長や主任の反応、反対に実習生の反応が気になる。
・受け入れ園の職員に余裕が必要。
・土産や受け入れてもらうまでのやり取りに気を使うのが大変。
と、かなり現実的な課題が。
○保育士からは
・初心にかえる。自分の保育のふりかえりになる。
・共に学び合う。教えながら教えてもらう。
・「知らない」のが当たり前。
と、前向きな意見もたくさん。
しかし、現実問題、現場では多くの課題があるのが
浮き彫りになりました。
そして、
<チームで考えた改善策>として
・保育士の意識の改善。
・こどもと遊べる時間をたっぷり取る。
・ゆっくりと指導できる時間と気持ちの確保。
・怖いというイメージをもたせない。
・聞きやすい、話しやすい、雰囲気作り。
・学んで欲しいという圧をかけない。
・園と養成校の連携を深める。
・未来の仲間という意識を持つ。
・日誌の負担を軽くする。(タイムテーブルではなく、こどもや保育士を観察、分析する日誌案)
最後には、グループ別の発表に加えて、
各所属別の話し合いの場もつくりました。
印象的だった、学生さんからの意見を最後に
ご紹介します。
○学生さんから ~自分が保育士になったら~
・評価を気にしないで色んな事をやってみてね、と言える先生になりたい。
・実習に来ることがwelcomeな先生になりたい。
・楽しかった、もっといたいと思える実習にしてあげたい。
・質問しやすい雰囲気を作りたい。
・小さなことでもほめてあげたい。
・自分の意見を押し付けない先生になりたい。
保育士も養成校も、そして子どもたちも笑顔で
実習生を迎え入れる、そんな実習をみんなで作り上げていきたいな
と感じた、とても意義深い一日でした。
多くの立場から、「実習」を語る。
いい場ができた気がします。
参加者の皆さん、ありがとうございました。
Written by Gacha
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